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基礎知識

パススルー充電とは|対応表記と同時充電の条件を確認する

パススルー充電はモバイルバッテリー本体を充電しながら機器へ給電する機能です。端子の数や入出力Wだけでは対応を判断できません。公式の対応・非対応例から、選ぶ前に確認する条件を整理します。

公開:2026.08.14 | 更新:2026.10.30

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パススルー充電は、モバイルバッテリー本体を充電しながら、接続したスマートフォンなどへ給電する機能です。電源1口で両方を充電したいなら、まずメーカーがその型番の対応を明記しているか確認します。別々に充電できるなら、容量や重さを優先して選べます。

訂正(2026年10月30日):旧版ではAnker Power Bank (10000mAh, 22.5W)、A1257を対応機として紹介していましたが、公式は非対応としています。該当する推奨を取り下げました。裏づけを維持できない対応機種数と、対応を確認できなかった製品の購入案内も削除しています。

電源1口で本体と機器を充電する機能

対応製品では、充電器からモバイルバッテリーへ入力しながら、モバイルバッテリーから端末へ給電できます。旅行先やデスクで電源の空きが少ないときに検討する機能です。

CIO SMARTCOBY DUOの公式説明は、本体を経由してデバイスとモバイルバッテリーの両方を充電できると案内しています。一方、注意事項には接続したデバイスを優先して充電すると記載されています。両方を接続できることと、両方が同じ速さで充電されることは分けて考えます。CIOの製品説明・注意事項

対応・非対応は型番ごとの公式情報で確認する

2026年10月30日に確認した公式情報の例です。対応状況を読むための表で、購入推奨一覧ではありません。

製品・型番公式の記載読むときの注意
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)、A1257パススルー非対応USB-Cで本体を充電できても、同時充電の対応を意味しない
Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)、A1259パススルー非対応内蔵ケーブルが入出力に対応することとは別
CIO SMARTCOBY DUO、CIO-MB20W2C-10000急速パススルー対応接続デバイスへの充電を優先。公式で廃番と案内されている製品

Ankerの2機種は、公式ページの注意事項に非対応と明記されています。端子の数や商品名のW数で置き換えず、型番が一致する説明を読みます。A1257公式情報/A1259公式情報

CIO SMARTCOBY DUOは対応表記の例として掲載していますが、公式ページには廃番の案内があります。新たに購入する製品は、現行の型番について対応状況と販売情報を確認してください。

入出力に対応していても同時充電できるとは限らない

A1259の公式仕様では、内蔵USB-Cケーブルは入力・出力の両方に対応しています。同じページでパススルーは非対応と案内されています。「本体を充電できる」「スマホを充電できる」という二つの機能があっても、同時に使えるという意味にはなりません。

仕様を調べるときは、次の三つを別々に確認します。

確認する機能公式仕様で探すもの
モバイルバッテリー本体への充電入力端子・入力W数
スマートフォンなどへの給電出力端子・出力W数
本体を充電しながら端末へ給電パススルー、同時充電の明記と使用条件

本体への入力と端末への出力の見分け方は、モバイルバッテリー本体の充電ガイドにまとめています。

対応表記の次に確認する条件

対応が確認できたら、取扱説明書で接続方法を調べます。入力に使う端子、出力に使える端子、必要な充電器、接続先への給電条件を確認してください。

特に、通常時の最大出力をそのままパススルー中の出力として扱わないことが大切です。先ほどのSMARTCOBY DUOにも充電の優先順が示されています。端末側の速度を重視するなら、同時充電中の条件が目的に合うかまで確認します。

また、「パススルー対応」という表記だけで、電池を経由しない内部回路や、電池劣化への効果までは判断できません。そうした動作が必要な場合は、メーカーがその製品について説明している内容を確かめます。記載がなければ、対応表記から推測せずサポートへ確認してください。

「完全パススルー」も型番と使用モードで確認する

CIO SMARTCOBY SLIM II Wireless2.2 Pro 10K(CIO-MB35W1C-10K-S2W25)について、メーカーは、本体が満充電になると端末を直接充電する回路へ自動で切り替わると説明しています。CIOの製品説明

同じ製品の公式FAQには、CA(有線充電切替)モードではパススルー充電ができず、HY(有線+無線充電切替)モードへ切り替えるよう案内があります。対応機種なのに同時充電が始まらないときは、こうしたモード設定も確認します。

取扱説明書の14ページには、本体を充電しながらスマートフォンをワイヤレスで充電する接続例があります。ただし、通常のワイヤレス充電より時間がかかる場合があるとも記載されています。回路の説明と、同時充電中の速度は別に確認してください。CIOの取扱説明書(PDF、冊子表記14ページ)

これらはこの型番についてのメーカー説明です。他製品にも同じ動作やモードがあるとは限りません。また、メーカーは電池セルの負荷を減らす設計と説明していますが、この記事では寿命がどれだけ延びるかを検証していません。「完全」という名称だけでは、劣化の程度や同時充電中の速度はわかりません。

パススルーが必要かを決める

使い方選ぶ前の判断
電源1口で本体とスマホを充電したい型番の対応明記を確認し、同時充電中の条件を読む
本体とスマホを別々に充電できるパススルーを必須にせず、容量・重さ・出力を選ぶ
メーカーが非対応としている同時充電の用途には選ばない
対応が明記されていないメーカーへ確認できるまで、パススルー目的では選ばない

買い替え前に、電源1口で両方を充電する必要があるかを決めます。必要なら対応表記だけで選び終えず、端子の使い方と給電条件まで確認してください。

出典と訂正履歴

2026年10月30日に、以下のメーカー公式情報と掲載商品DBを照合しました。メーカー情報と一致しない登録があったため、旧版の「184機種中77機種」という集計を、対応確認済みの数として示すことを取りやめました。この記事では型番ごとの一次情報を根拠にしています。

旧版のA1257の対応表記・購入案内を訂正し、対応確認ができなかったAnker Nano Power Bank (10000mAh, 45W, 巻取り式 USB-C ケーブル)、A1638の推奨も取り下げました。A1638を非対応と断定するものではありません。

具体例は、UGREEN PB603の単独45W・同時充電合計15Wとパススルー条件でも確認できます。